ほんのメモ

本を私なりに解釈したメモ

社会学

フェイクニュースを科学する「第5章 フェイクニュースの処方箋 二.フェイクに異を唱える社会づくり」2

主題 フェイクニュースに対して法の規制をかける国がある。 法規制は表現の自由を考慮して慎重になる必要があるが、法規制によってSNS企業が具体的に動き出したのも確かな事実である 偽ニュースに騙されない賢い読者になる。事実を大事にする姿勢を社会全体…

フェイクニュースを科学する「第5章 フェイクニュースの処方箋 二.フェイクに異を唱える社会づくり」

主題 情報の正確性や透明性を改善する対策としてのファクトチェックが必要 偽物にはノーといえる環境を作る ニュースの情報源はどこか、いつ誰が伝えたか、証拠はあるのかなどの事実関係の確認をしなければならない。 ファクトチェックのために様々な取り組…

フェイクニュースを科学する「第5章 フェイクニュースの処方箋 一.偽ニュースを見抜くスキル」

主題 フェイクニュースを見抜くにはメディアリテラシーが必要 メディアリテラシーが高いひとほどフェイクニュースを信じにくくなる。 フェイクニュースを見抜くためのE.S.C.A.P.E. Evidence(証拠) その事実は確かか? Source(情報源) 誰がつくったのか?…

フェイクニュースを科学する「第4章 無限の情報、有限の認知 二.希少資源としての注意力」

主題 情報の豊かさは注意の貧困を生み出す 情報過多世界では、人間のアテンション(注意力)こそが希少資源でありアテンションがお金の代わりに流通する「アテンション・エコノミー」が発生する。 情報過多世界では、情報の内容よりも、注目されるかどうかが…

フェイクニュースを科学する「第4章 無限の情報、有限の認知 一.情報過多世界」

主題 我々は情報が多すぎると意思決定が困難になる。 入力が人間の認知的に処理できる許容量を超えてしまう情報過多により、物事を正しく判断して適切な意思決定をすることを著しく困難にする情報オーバーロードが起こる。 情報オーバーロードと認知バイアス…

フェイクニュースを科学する「第3章 見たいものだけしか見えない情報環境 一.嘘がこだまする部屋」

主題 我々は気が付かないうちに似た人たちどうしがつながる閉じた情報空間(エコーチェンバー)に引きこもる SNSはエコーチェンバー化を促進し、我々の分断を加速する側面がある 人間の認知特性(確証バイアスと社会的影響)とSNSの情報アーキテクチャが相互…

フェイクニュースを科学する「第2章 見たいものだけ見る私たち 二.みんなからの影響」

主題 我々は社会的ネットワークの社会的影響を受ける 我々は生活の多くの場面で他者から大きな影響を受ける 我々は人が好きなものを自分も好きになる 我々は他者の感情の影響を受ける 我々は道徳的感情にも影響を受ける 我々は似た者同士でつながる よって、…

フェイクニュースを科学する「第2章 見たいものだけ見る私たち 一.認知の癖」

主題 人は見たいように見る 我々は認知バイアスによって他者からの情報を過剰に評価してしまう 認知バイアスは200種以上あるが便宜的に4種に分類する。 1.情報過多 2.意味不足 3.時間不足 4.記憶容量不足 多すぎる情報に何とか対処するための癖 …

フェイクニュースを科学する「第1章 フェイクニュースとはなにか 三.フェイクニュースの科学」

主題 偽ニュースは速く遠くまで拡散する 誤情報は事実よりも遠く、深く、速く、幅広くカスケード(シェアが連鎖)する 誤情報は真実よりも拡散しやすい 情報拡散は自分の考えや価値観に一致する情報の場合に起こりやすく、また、反証する情報は拡散しない 偽…

フェイクニュースを科学する「第1章 フェイクニュースとはなにか 二.フェイクニュース小史」

主題 本書で取り扱うフェイクニュースは、ソーシャルメディア時代の偽ニュース テクノロジーを悪用することで虚偽情報を効果的に生み出し、拡散し、日常生活だけでなく民主主義にまで影響を与えてきたフェークニュース フェークニュースの歴史 * トランプ大…

フェイクニュースを科学する「第1章 フェイクニュースとはなにか 一.フェイクニュースの全体像」

主題 フェイクニュースとは、偽ニュースという言葉におさまらない現象である。 フェイクニュースを理解するためには虚偽情報の種類、動機、拡散様式の三つを理解する必要がある。 同じ情報を何度もソーシャルメディアで目にするようになると、 よく確かめも…

ルールリテラシー「最終章 ルールとは何か」

主題 ルールを守り守らせるのは「力」ではなく「技術」 ルールは他者に行為を強制するものではなく、他者とゲームを共有する技術である。 ルールは協力を具体的に作り出すためのものであり、人々が同じ目的のために助け合うことを可能にする技術である。 ル…

ルールリテラシー「第10章 ルールの破り方」

主題 ルールは必ずしも守られなければならないわけではない ゲームをする意思がない者はルールを守る意思もない。 アリバイ的対応 ペナルティを避けるためだけにルールを守っているふりをする。 ゲームが意図するところを無視しているのでルールは破られてい…

ルールリテラシー「第9章 禁止と強制」

主題 禁止のルールの運用は特に注意する必要がある 禁止のルールを「ルールとして」運用するためには、禁止されていることをしない代わりに何をしなくてはならないかが明確にイメージできなくてはならない 禁止のルールとは「~してはいけない」というルール…

ルールリテラシー「第8章 直接ルールと間接ルール」

主題 多くの間違いはルールの解釈の間違いから起こる 直接ルールと間接ルールの違いを理解して使い分けなくてはならない。 直接ルール 社会的カテゴリーと行為が直接結びついているルール。 例:教師は授業をしなくてはならない。 間接ルール 社会的カテゴリ…

ルールリテラシー「第7章 ルールとペナルティ2」

主題 メンバー全員にゲームのコンテキスト(文脈)を読み取る能力がなければゲームの維持は難しい ルールを維持するためには、メンバーすべてがルールをルールとして提示し、ルールとして読み取るコミュニケーション能力を持たなければならない。 ペナルティ…

ルールリテラシー「第6章 免責・排除・赦し」

主題 ルール違反に対しては免責か排除をしなければならない。 ルールを維持する方法としては、参照可能性を高めることと、ルール違反に対する「免責」「排除」「赦し」という対応がある 反ルールの正当化を避けるために、ルール違反に対しては必ず何らかの対…

ルールリテラシー「第5章 ルール違反と排除」

主題 ルール違反の免責というプロセスがない場合、ルール違反が横行するか、違反者を排除するかのどちらかが起こる。 免責されなかったルール違反は、反ルールを正当化するか、もしくはルール違反をした者を社会的カテゴリーから切り離す 仮に、免責されなく…

ルールリテラシー「第4章 ルールの参照可能性」

主題 ルールは参照されなくてはならない ルールは参照されなくては効果を持たないので、必要な場面で実際にルールが参照される可能性がルールの効果を左右する ルールに加えて、ルールを守らせる仕組みを作る必要はない。 重要なのはルールを知ること、ルー…

ルールリテラシー「第3章 ルールの論理」

主題 ゲームの論理的帰結によってペナルティがなくともルールが守られることがある ルールは社会的カテゴリーと結びつけられることによって論理的な強制力を持つ サッカーにおいて手を使わないのは、手を使ってしまうとその人はサッカー選手でなくなってしま…

ルールリテラシー「第2章 ルールとペナルティ」

主題 ペナルティがあるとペナルティを避けるという別のゲームが始まる ペナルティによってルールを守らせることはできない ルールはゲームの一部なので、別のゲームが始まった時点で本来あるべきだった ゲームのルールが守られているといえるかどうか怪しい…

ルールリテラシー「第1章 ルールとゲーム」

主題 我々は様々なゲームに生きている ルールはゲームの一部である ゲームは志向性をもっており、その志向するところを理解していない者は暗黙のルールが理解できない場合がある。 また、ルールはゲームの志向性を決める場合もある。 ルールリテラシー 共働…