ほんのメモ

本を私なりに解釈したメモ

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

工学的ストーリー創作入門:文体

文体で必要なのは、文章をうまく流れさせることである。あまり凝りすぎると読者の評価が落ちる。詩人のような美しい文体でなくてよい。 文体は自分で勝ち取るものだ。自らが発見し伸ばしていかなければならない。文体に才能は関係ない。ただ書くのみだ。適切…

工学的ストーリー創作入門:シーン

書きたいものがあってもシーンを作らなければストーリーにならない。シーンはストーリーの最小単位である。 一つのシーンは「始まり、真ん中、終わり」で出来ている。終わりの部分で次のシーンに向かう記述をし、テンションを高めなければならない。 どのシ…

工学的ストーリー創作入門:構成

ストーリーで最も大切なのはコンフリクト(葛藤、対立)である。コンフリクトを構築するには構成を知らなければならない。構成はコンフリクトをドラマ的な緊迫感にする。構成はストーリーの基盤である。ストーリーの全体をしっかりした構造にするためには、…

工学的ストーリー創作入門:テーマ

テーマとは、「ストーリーが意味すること」である。テーマは生きることそのものを表す。テーマは読者の心と知性を刺激する。ストーリーのテーマを読者に任せるのではなく、きちんと計画しよう。 まずは、強度を持ったテーマを計画するために「何についてのス…

工学的ストーリー創作入門:人物設定

人物設定には七つのカテゴリーがある。 表向きの顔と性格 癖や習慣、動きや外見、周囲はそれをみて人物を認識する。 バックストーリー ストーリーが始まる前に起きた全ての出来事。今の人物を形成する過去のことである。 人物のアーク ストーリーの中で人物…

工学的ストーリー創作入門:コンセプト

コンセプトは問いを投げかけるものである。その問いの答えがストーリーになる。コンセプトは高尚である必要はない。しかし、しっかりと機能するものを据える必要がある。 アイディアを物語用に進化させたのがコンセプトである。コンセプトはストーリーの土台…

工学的ストーリー創作入門:六つのコア要素

六つのコア要素は、ルールではなく原則である。ストーリーを書く前に六つのコア要素の原則を知りストーリーを設計するべきだ。先に述べておくが、ストーリーを設計することは不自由になることではない。むしろ自由になるためには原則があるほうがよい。 スト…

フェイクニュースを科学する「第5章 フェイクニュースの処方箋 二.フェイクに異を唱える社会づくり」2

主題 フェイクニュースに対して法の規制をかける国がある。 法規制は表現の自由を考慮して慎重になる必要があるが、法規制によってSNS企業が具体的に動き出したのも確かな事実である 偽ニュースに騙されない賢い読者になる。事実を大事にする姿勢を社会全体…

フェイクニュースを科学する「第5章 フェイクニュースの処方箋 二.フェイクに異を唱える社会づくり」

主題 情報の正確性や透明性を改善する対策としてのファクトチェックが必要 偽物にはノーといえる環境を作る ニュースの情報源はどこか、いつ誰が伝えたか、証拠はあるのかなどの事実関係の確認をしなければならない。 ファクトチェックのために様々な取り組…

フェイクニュースを科学する「第5章 フェイクニュースの処方箋 一.偽ニュースを見抜くスキル」

主題 フェイクニュースを見抜くにはメディアリテラシーが必要 メディアリテラシーが高いひとほどフェイクニュースを信じにくくなる。 フェイクニュースを見抜くためのE.S.C.A.P.E. Evidence(証拠) その事実は確かか? Source(情報源) 誰がつくったのか?…

フェイクニュースを科学する「第4章 無限の情報、有限の認知 二.希少資源としての注意力」

主題 情報の豊かさは注意の貧困を生み出す 情報過多世界では、人間のアテンション(注意力)こそが希少資源でありアテンションがお金の代わりに流通する「アテンション・エコノミー」が発生する。 情報過多世界では、情報の内容よりも、注目されるかどうかが…

フェイクニュースを科学する「第4章 無限の情報、有限の認知 一.情報過多世界」

主題 我々は情報が多すぎると意思決定が困難になる。 入力が人間の認知的に処理できる許容量を超えてしまう情報過多により、物事を正しく判断して適切な意思決定をすることを著しく困難にする情報オーバーロードが起こる。 情報オーバーロードと認知バイアス…