ほんのメモ

本を私なりに解釈したメモ

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

フェイクニュースを科学する「第3章 見たいものだけしか見えない情報環境 一.嘘がこだまする部屋」

主題 我々は気が付かないうちに似た人たちどうしがつながる閉じた情報空間(エコーチェンバー)に引きこもる SNSはエコーチェンバー化を促進し、我々の分断を加速する側面がある 人間の認知特性(確証バイアスと社会的影響)とSNSの情報アーキテクチャが相互…

フェイクニュースを科学する「第2章 見たいものだけ見る私たち 二.みんなからの影響」

主題 我々は社会的ネットワークの社会的影響を受ける 我々は生活の多くの場面で他者から大きな影響を受ける 我々は人が好きなものを自分も好きになる 我々は他者の感情の影響を受ける 我々は道徳的感情にも影響を受ける 我々は似た者同士でつながる よって、…

フェイクニュースを科学する「第2章 見たいものだけ見る私たち 一.認知の癖」

主題 人は見たいように見る 我々は認知バイアスによって他者からの情報を過剰に評価してしまう 認知バイアスは200種以上あるが便宜的に4種に分類する。 1.情報過多 2.意味不足 3.時間不足 4.記憶容量不足 多すぎる情報に何とか対処するための癖 …

フェイクニュースを科学する「第1章 フェイクニュースとはなにか 三.フェイクニュースの科学」

主題 偽ニュースは速く遠くまで拡散する 誤情報は事実よりも遠く、深く、速く、幅広くカスケード(シェアが連鎖)する 誤情報は真実よりも拡散しやすい 情報拡散は自分の考えや価値観に一致する情報の場合に起こりやすく、また、反証する情報は拡散しない 偽…

フェイクニュースを科学する「第1章 フェイクニュースとはなにか 二.フェイクニュース小史」

主題 本書で取り扱うフェイクニュースは、ソーシャルメディア時代の偽ニュース テクノロジーを悪用することで虚偽情報を効果的に生み出し、拡散し、日常生活だけでなく民主主義にまで影響を与えてきたフェークニュース フェークニュースの歴史 * トランプ大…

フェイクニュースを科学する「第1章 フェイクニュースとはなにか 一.フェイクニュースの全体像」

主題 フェイクニュースとは、偽ニュースという言葉におさまらない現象である。 フェイクニュースを理解するためには虚偽情報の種類、動機、拡散様式の三つを理解する必要がある。 同じ情報を何度もソーシャルメディアで目にするようになると、 よく確かめも…

ルールリテラシー「最終章 ルールとは何か」

主題 ルールを守り守らせるのは「力」ではなく「技術」 ルールは他者に行為を強制するものではなく、他者とゲームを共有する技術である。 ルールは協力を具体的に作り出すためのものであり、人々が同じ目的のために助け合うことを可能にする技術である。 ル…

ルールリテラシー「第10章 ルールの破り方」

主題 ルールは必ずしも守られなければならないわけではない ゲームをする意思がない者はルールを守る意思もない。 アリバイ的対応 ペナルティを避けるためだけにルールを守っているふりをする。 ゲームが意図するところを無視しているのでルールは破られてい…

ルールリテラシー「第9章 禁止と強制」

主題 禁止のルールの運用は特に注意する必要がある 禁止のルールを「ルールとして」運用するためには、禁止されていることをしない代わりに何をしなくてはならないかが明確にイメージできなくてはならない 禁止のルールとは「~してはいけない」というルール…

ルールリテラシー「第8章 直接ルールと間接ルール」

主題 多くの間違いはルールの解釈の間違いから起こる 直接ルールと間接ルールの違いを理解して使い分けなくてはならない。 直接ルール 社会的カテゴリーと行為が直接結びついているルール。 例:教師は授業をしなくてはならない。 間接ルール 社会的カテゴリ…

ルールリテラシー「第7章 ルールとペナルティ2」

主題 メンバー全員にゲームのコンテキスト(文脈)を読み取る能力がなければゲームの維持は難しい ルールを維持するためには、メンバーすべてがルールをルールとして提示し、ルールとして読み取るコミュニケーション能力を持たなければならない。 ペナルティ…

ルールリテラシー「第6章 免責・排除・赦し」

主題 ルール違反に対しては免責か排除をしなければならない。 ルールを維持する方法としては、参照可能性を高めることと、ルール違反に対する「免責」「排除」「赦し」という対応がある 反ルールの正当化を避けるために、ルール違反に対しては必ず何らかの対…