ほんのメモ

本を私なりに解釈したメモ

工学的ストーリー創作入門

工学的ストーリー創作入門:文体

文体で必要なのは、文章をうまく流れさせることである。あまり凝りすぎると読者の評価が落ちる。詩人のような美しい文体でなくてよい。 文体は自分で勝ち取るものだ。自らが発見し伸ばしていかなければならない。文体に才能は関係ない。ただ書くのみだ。適切…

工学的ストーリー創作入門:シーン

書きたいものがあってもシーンを作らなければストーリーにならない。シーンはストーリーの最小単位である。 一つのシーンは「始まり、真ん中、終わり」で出来ている。終わりの部分で次のシーンに向かう記述をし、テンションを高めなければならない。 どのシ…

工学的ストーリー創作入門:構成

ストーリーで最も大切なのはコンフリクト(葛藤、対立)である。コンフリクトを構築するには構成を知らなければならない。構成はコンフリクトをドラマ的な緊迫感にする。構成はストーリーの基盤である。ストーリーの全体をしっかりした構造にするためには、…

工学的ストーリー創作入門:テーマ

テーマとは、「ストーリーが意味すること」である。テーマは生きることそのものを表す。テーマは読者の心と知性を刺激する。ストーリーのテーマを読者に任せるのではなく、きちんと計画しよう。 まずは、強度を持ったテーマを計画するために「何についてのス…

工学的ストーリー創作入門:人物設定

人物設定には七つのカテゴリーがある。 表向きの顔と性格 癖や習慣、動きや外見、周囲はそれをみて人物を認識する。 バックストーリー ストーリーが始まる前に起きた全ての出来事。今の人物を形成する過去のことである。 人物のアーク ストーリーの中で人物…

工学的ストーリー創作入門:コンセプト

コンセプトは問いを投げかけるものである。その問いの答えがストーリーになる。コンセプトは高尚である必要はない。しかし、しっかりと機能するものを据える必要がある。 アイディアを物語用に進化させたのがコンセプトである。コンセプトはストーリーの土台…

工学的ストーリー創作入門:六つのコア要素

六つのコア要素は、ルールではなく原則である。ストーリーを書く前に六つのコア要素の原則を知りストーリーを設計するべきだ。先に述べておくが、ストーリーを設計することは不自由になることではない。むしろ自由になるためには原則があるほうがよい。 スト…