ほんのメモ

本を私なりに解釈したメモ

工学的ストーリー創作入門:コンセプト

コンセプトは問いを投げかけるものである。その問いの答えがストーリーになる。コンセプトは高尚である必要はない。しかし、しっかりと機能するものを据える必要がある。 アイディアを物語用に進化させたのがコンセプトである。コンセプトはストーリーの土台になり、舞台になるものだ。コンセプトは問いを投げかけるものだととらえなければならない。コンセプトから浮かび上がる問いがストーリーになる。

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コンセプトを立てたら自分で評価を行う。

そのコンセプトは新鮮で独自性があるか?
→コンセプトは「ただのアイディア」ではなく魅力と独自性があるほどよい。

そのコンセプトが平凡でも新たなひねりを与えるか?
→言い換えると「どれだけストーリーを深く掘り下げることができるか」という問いである。コンセプトが平凡なら斬新さや意外性、好奇心をそそる何かが必要となる。

そのコンセプトは魅力的か?
→新鮮で独自性があってひねりがあれば、魅力的であるというのは誤解である。主人公が奮闘するシチュエーションやエキサイティングな夢、課題が必要になる。

そのコンセプトはドラマが展開しやすい舞台を作るか?
→コンセプトは練るほどにレベルが上がり枝分かれし、よりパワフルになる。

そのコンセプトは他の三要素につながるか?
→そのコンセプトの中で人物が動き、テーマを読者の心に響かせることができるかが重要である。

そのコンセプトは簡潔な「What if?(もし~なら?)」で表現できるか?
→豊かで魅力的なコンセプトは必ず「What if?」という問いで表すことができる。よい質問は答えを強く求める。その答えがストーリーになる。

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自分にあうコンセプトを立てよう

そのコンセプトを使ってストーリーを創作することに情熱がもてるか考える必要がある。コンセプト選びには自分への問いが隠れている。なぜそのストーリーを書くのか自分の動機を考えなくてはならない。

工学的ストーリー創作入門 売れる物語を書くために必要な6つの要素

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